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イラストレーター

“TAIZO & カワツ・ナツコ”

Profile
⚫️TAIZO/1964年生まれ。天秤座。セツ・モードセミナー卒。
 ターナーアクリルアワード98イラストレーション部門賞受賞他。

TAIZOのモア・パッションfb編
⚫️カワツ・ナツコ/横浜在住のイラストレーター。広告・パンフレット、
 カタログ・キャラクターデザイン、ステイショナリーグッズなどの分野で活動中。

カワツナツコillustration gallery
カワツナツコ・ホームページ


普段はイラストレーターとして別々に活動している二人だが、チームを組むことがある。二人に共通しているのは、本業以外の分野でも活躍していることとテンションの高さ。そのハイテンションはどこからくるのだろうか?

二つの顔を持つ男

TAIZO氏の肩書きは“パッション・イラストレーター”。「バブル世代のボクは、昔フリーターみたいな生活をしていたんですが、肩書きを作らないと誰も相手にしてくれないという危機感を持っていました。そこで過去に唯一褒められたことがある絵を描き始めて、イラストレーターになったんです。そのとき何かキャッチフレーズみたいなものが欲しくて“パッション・イラストレーター”と名乗るようにしたんです。これは、よく人からノリがラテン系だと言われていたことからで、けっして熱いタイプだからではありません。」と彼は言う。TAIZO氏には“キャプテン・スミス”という別名もある。彼は、基本的に手描き風なタッチで仕事をしているが、モノによってはIllustrator(ソフト)を使うこともある。あまりにもタッチが違うので差別化しようと思い“キャプテン・スミス”を名乗るようになったそうだ。また、「“キャプテン・スミス”の方は何でもアリにしていて、イラストレーションを離れたところでも使ってます。」だそうだ。2015年からバンド活動も行っている彼だが、メンバーが全員イラストレーターというのが面白い。バンド名は“近藤モータス”で、TAIZO氏の実家の会社名。モータスがロックぽい響きだということで、この名前に決まったとのこと。「ライブをやると、生きてるな〜オレ!」と思うそうだ。

番組アシスタントとしても活躍するイラストレーター

カワツ氏はあることがキッカケで田舎に引っ越したことがある。田舎暮らしをしているときに「何かを始めないとダメ人間になってしまう」と思い、イラストレーターの道に進んだと言う。仕事では教育系や子供向けのもの、書籍や冊子の表紙が多いというカワツ氏だが、彼女もまたイラストレーターと違う分野でも活動している。“今夜もガビガビ!”というインディーズ音楽が中心のテレビ番組で、ひとつのコーナーでアシスタントを担当しているのだ。人前で話すことが得意ではないという彼女だが、「意を決して苦手分野にチャレンジしてみたら、何故か今までとは違うジャンルの仕事が舞い込むことが多くなりました。不思議です。」と語る。番組の収録ではTAIZO氏がマネージャー役で立ち会うが、「ハラハラとドキドキが入り交じって、良い意味で現場に緊張感を持たせるアシスタントさん。」だそうだ。

チーム“TWO TONE +(ツートンプラス)”

二人は昨年、小諸でワークショップを行った。11月に“秋の収穫祭”という名で開催され、森の自然を使ったリースとフレーム作りのワークショップだ。元々は春に開催されたプロジェクトの関係者に誘われて遊びに行ったのだが、そのとき現地の人や主催した会社の方と知り合い、秋に参加することになったとのこと。このワークショップでの二人のチーム名が“TWO TONE+(ツートンプラス)”。「色に例えていて、ひとりだと一色で二人だと二色、そして“プラス”は私たち二人だけでなく、他のイラストレーターも巻き込んでいこうという意味です。」とカワツ氏。ワークショップをやった感想を二人に聞いてみた。TAIZO氏は「ボクは普段子供と接する機会が少ないので、どうなるか不安でした。でも意外に喜んでくれてホッとしてます。自分の知らない自分に出会えた感じがして、やって良かったと思ってます。」と言い、カワツ氏は「思った以上に参加してくれた人が楽しんでくれました。山でツルや木の実を取ったりと体力勝負なところもありましたが、いい経験をしました。忙しかったですけど、やってよかったと思ってます。」と言う。

ハイテンションの秘密はチャレンジ精神

今後の二人の活動を尋ねると「どんなことでも経験することは、とても大切なことです。気になることがあったら何でもチャレンジし続けたいと思います。バンドも経験したので、次は役者さんかナレーターさんですかね…(笑い)」とTAIZO氏。「イラストレーションに限らず、ものづくりをしていきたいですね。最近では映像の方もやったら楽しそうと思ってます。」とカワツ氏。どんなことにもチャレンジしていく姿勢が、二人のテンションを高めているのだ。
今後の活動に目が離せないTAIZO & カワツ・ナツコの二人!

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小諸ワークショップで子供たちにものづくりの楽しさを教える二人。

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